【12月散策】東寺・西本願寺

東寺

 京都駅を出発し、最初に目指したのは、平安遷都とともに建立された官寺である東寺です。東寺といえばやはり五重塔。仏の都、京都の象徴ともなっています。写真奥に見えるこの塔は、天長三年(八二六)弘法大師の創建着手にはじまりますが、雷火などによって、焼失すること四回におよんでいます。現在の塔は正保元年(一六四四)徳川家光の寄進によって竣工した総高55mの、現存する日本の古塔中最高の塔です。

 訪れたのは12月の半ばを過ぎたころではあったものの、境内にはまだところどころに紅葉が残っており、すっかり冬気分だった我々の目を楽しませてくれました。

 加えて、色鮮やかなツバキやカリンの姿も。

 観智院へと続く道の傍の池にはアオサギが。普段見かけるより比較的大きく見えたのは冬毛をしっかりと蓄えていたからでしょうか。

西本願寺

次に向かったのは、西本願寺。本願寺は、浄土真宗本願寺派の本山で、その所在(京都市下京区堀川通花屋町下ル)する位置から、西本願寺ともいわれています。本願寺の名前は、元亨元年(一三二一)ころに公称し、覚如(かくにょ)上人の晩年から次の善如(ぜんにょ)上人にかけて親鸞聖人の影像の横に阿弥陀仏像を堂内に安置しました。これを御影堂(ごえいどう)と阿弥陀堂(あみだどう)の両堂に別置するのは、第七代の存如(ぞんにょ)上人のときでした。五間四面の御影堂を北に、三間四面の阿弥陀堂を南に並置して建てられました。初めて本願寺を参拝し、そのスケールの大きさに圧倒されていた部員も多く居たようです。

 西本願寺を出たところで、三回生の追いコンも兼ねていた今回の散策も、解散の時間となってしまいました。我々三回生としては、まだまだ引退の実感を伴っていないところではありますが、この場をお借りして、支えてくださった顧問の矢ヶ崎先生・岩本先生、OBさんや関係者の方々、そして部員たちに厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。

寄稿:応用生物学課程3回生 筒井悠理
写真協力:デザイン・建築学課程1回生 長澤歩実
         情報工学課程1回生 玉井陽博

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