今年も本新歓の季節がやってきました。
幸い、天気にも恵まれ、集まってくれた新入生もみな散策する気満々といった様子。
勧修寺
醍醐天皇が母藤原胤子(つぎこ)の菩提を弔うために創建した寺で、真言宗山階派の大本山である勧修寺。皇室や藤原氏の庇護を受けて栄えましたが、度重なる戦火で衰退し、江戸時代に再興されてからは法親王が暮らす門跡寺院となりました。
今回、みんなの注目を集めていたのは氷室池。池を中心に庭園が広がっており、今の時期は綺麗に咲いた花菖蒲や睡蓮が見られました。
質朴な雰囲気の中にどこか王朝の典雅さが感じられ、もう少し散策時間を長く取っておいてもよかった、そう思えるほど見所満載の勧修寺でした。
随心院
次に向かった随心院は、真言宗善通寺派の大本山。
絶世の美女といわれた平安時代の女流歌人・小野小町ゆかりの寺であり、境内には小野小町に関する史跡がいくつか残されていました。
「洛巽(らくそん、都の東南)の苔寺」と呼ばれていた随心院ですが、如意輪観音坐像を御本尊とする本堂の南には心字池という池があり、この池から書院にかけて青々とした苔の庭が広がっていました(一部、苔の張替え中でしたが…)。
また、数多くの恋愛をしてきた小野小町に関係する寺とだけあって、境内では恋愛成就のおみくじを引くことができて、その結果に部員が一喜一憂していました。
5月26日をもって本新歓は終わってしまいましたが、古美術研究会はいつでも入部を歓迎しておりますので、興味がある方は是非是非ご連絡をお願いします。
新入生のこれからの活躍を、上回生一同、楽しみにしております。
寄稿:応用生物学課程三回生 副部長 筒井