【本新歓】真如堂・銀閣寺

5月25日に古美術研究会の本新歓を行いました。今年も沢山の新入生が古美術研究会に興味を持ってくれて、最終的に30人以上の方が入部してくださり嬉しい限りです。今年の本新歓では真如堂と銀閣寺に向かいました。

真如堂

真如堂は正式には鈴聲山(れいしょうざん)真正極楽寺と言い、比叡山延暦寺を本山とする天台宗のお寺です。真如堂は春には桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色、と四季折々に風景が楽しめます。

真如堂の歴史ですが、今から1000年以上前の984年に比叡山の戒山上人が比叡山堂行堂のご本尊阿弥陀如来を藤原栓子の寝床に安置したのが始まりです。その後不動念仏の道場として多くの念仏行者や民衆の篤い信仰を集め、特に女人の深い帰依を受けました。
本尊の阿弥陀如来が祀られており、重要文化財にも指定されている本堂に入りさらにそこから延びる渡り廊下を進むと、書院に入ります。そこでは「涅槃の庭」と「隨縁の庭」という二つの趣の異なる庭園が見えました。
涅槃の庭は1988年に曽根三郎氏によって作られた枯山水庭園です。お釈迦様が亡くなったときその回りを弟子たちが囲んで嘆き悲しんでいる様子が表現されています。
隨縁の庭は2010年に重森千青氏によって作庭された枯山水庭園です。「隨縁」とは事象が縁に因って様々な現れ方をすることを言うそうです。
部員たちは腰を下ろし涼しい風を感じながら庭の風景を眺めたり、おみくじを引いたり各々楽しんでいました。

銀閣寺

銀閣寺は臨済宗相国寺派に属する禅寺で室町幕府8代将軍の足利義政公によって建てられました。義政公は、祖父の三代将軍義満公の北山殿金閣にならい、隠棲生活を送るため山荘東山殿を造営しました。これが銀閣寺の発祥です。
境内に入るとすぐに銀閣寺の象徴である銀閣(観音殿)が見えました。二階建ての建物であり、室町期を代表する楼閣庭園建築だそうです。銀閣の内部は通常公開されていませんが、公開されている機会があれば是非銀閣の内部も拝観してみたいと感じました。

銀閣の境内を進むと高台へと続く山道があり、高台からは境内全体を見渡すことができました。京都市内も見渡すことができ、境内の建物との対比も楽しめました。
当日はとても気温が高かったのもあり、境内を散策した後は銀閣寺道でアイスクリームやアイスコーヒーを飲んでいる部員もたくさんいました。

散策が終了した後は食事会を行い、新入部員同士、または新入部員と上回生で楽しくお話をしながら親睦を深めました。たくさんの方が参加し大人数でにぎやかな食事会にすることができました。

古美術研究会には30人を超える新たなメンバーが加わり、今後より充実した活発な活動を行っていきたいと考えています。これからも入部は歓迎していますので興味がある方は是非連絡ください。一緒に散策に行きましょう。

寄稿:3回 岡本

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